[完] スマフォン忍者 HISANO

 王路は待ってましたって顔している。

『やってない。』

 この言葉に反応しているのか。

 王路は子分たちの方を見て、

「検査しろ。」

 その声色は、あまりにも冷酷だった。


 子分たちはこの言葉を待っていたのか、顔色を変えてくららに飛びつく。

 くららは嫌がる。

「やめて、いや!」

 そう叫びながら、体をくねくね動かし、子分たちの手を払おうとする。

 子分たちはその反応を面白がっているのか、くららの体に触れる。

 ますますくららは嫌がる、いやがる。

 子分たちは喜ぶ、喜ぶ。

 寿乃は、見るのが辛くなってきた。

 くららを思うと、寿乃の場合同情以外何も言えない。

 ただ突っ立って見ているのは本当にいいのか。

 そんな思いから、寿乃はくららに手を差し伸べたいと思う。

 でも、今はできない。
 本当にしたら、怪しまれる。いや、恐ろしいことが起こるかもしれない。