[完] スマフォン忍者 HISANO

――あーあ、また二人の喧嘩が始まったよ。――

 寿乃は介入は考えない。
 介入したら、ますます大変なことになる。

 呆れて、状況を見守るしかない。

「だけど、あんたは篠田の血を一滴も引いていないから。」

 啓仁はギクッと固まる。
 寿乃も。


「今の調子じゃあ、将来お荷物になるから。
 家出てもらうかもしれないから。」

「瞳美ちゃん!

 受験生だからイライラするの分かるけど、はるくんに八つ当たりしていいの!」

 部屋中に声が響く。

 さすがに、瞳美も何も言えない。

 啓仁のテンションが下がっている。

 気まずいまま、瞳美は部屋を出る。