[完] スマフォン忍者 HISANO

 転びそうになって、そのまま啓仁の手首を下におろす。

 そのせいか、啓仁の勢いはまだ止まらない。

 どんどんどんどん、体と畳の距離が縮まる。

 寿乃は啓仁の手首から手を離していた。

 何とかバランスを取る寿乃。

 しかし、啓仁は尻餅。

 その勢いで、さらに背中、頭、腕と畳にぶつかる。


 寿乃が気付いた時はもう遅い。

 啓仁が畳の上で、あおむけに倒れている。

「はるくん!」

 急いで啓仁のもとに駆けつける。

「大丈夫、大丈夫?」

 啓仁の肩をたたく。
 ゆすって意識を確認するのはだめだから。

「寿乃ちゃんどうした?」

 瞳美が格技室の扉に立っている。