[完] スマフォン忍者 HISANO

 寿乃はスエットのポケットに手を突っ込んで、エイイチたちを睨み付ける。

 啓仁の隣には瞳美が。

 瞳美はもう放心状態。
 何が起こったのか、さっぱり分からない。

「おめぇらな、人を後ろから襲いやがって。

 何様のつもりだ。」

 出ました、寿乃の不良口調。

 普通の人だったら、聞いたら怯むところだが…。

「はっ、お前ら喧嘩売る気か?」

 寿乃にやられた一人の男が、寿乃の真似して言い返す。


――そんな低レベルな事をして。――

 ふんっと鼻で笑う。

「はっはっはぁー。
 恐れを知らない嬢ちゃんだね。

 いつまでも、正義のヒーローなんかしないでさっさとおうちに帰ったら?」

「おめえらこそ、悪役しないで帰ったら?」

 寿乃の派手な化粧が余計怖い。

 ますます目が大きくつり上がって見える。