[完] スマフォン忍者 HISANO

 もう我慢していられない。

 寿乃は立ち上がり、ツツジの木を軽く飛び越す。

 啓仁もあとを追いかける。

 ものすごい勢いで二人組の男に近づく。足音一つもたてず。

 ほんの数メートルの距離だが、エイイチたちは寿乃たちに全く気づいていない。


「この、無礼者。」

 甲高い声に気づいた時はもう遅い。

 寿乃は二十センチほど跳んで、二人組の男たちの脛を蹴る。

「いったぁ~。」

 男たちが痛がっている隙に、瞳美を奪い返す。

「なっ、なっ何する?」

 あまりにもあっという間過ぎて、エイイチ驚く。