[完] スマフォン忍者 HISANO

「どうしてやるの?」

 啓仁がやっと言えた言葉。言うのが少し遅かった。

「あの車が怪しいから。」

「どうせ、瞳美をさらうためでしょう。」

 相変わらず、啓仁は冷たいなぁっと寿乃は思う。

 でも寿乃はそれだけ思っている訳ではない。

 何故だかよく分からないが、なんか、なんか…


「それとなんか急に自信がなくなった。

 エイイチ本気で瞳美ちゃんをさらうのかなっと思うと…。」

「はっ?何言っているの?
 この時点で怪しいじゃん。

 それに証拠なら十分あるじゃん。

 自信をなくすのは寿乃ちゃんらしくない。」