[完] スマフォン忍者 HISANO

 一応裏に周ってみる。

 すると、寿乃たちが今立っている方からビルの方まで下り坂が。

 周りの建物にはそんなのがない。

 多分、地下駐車場なのか。

 もしそうだったとしたら、黒いシャッターがある理由もある程度分かるか。

 啓仁はスマートフォンを出し、シュッシュッと動かしている。

 寿乃はただ、うろうろしている。


「寿乃ちゃん、エイイチはこの道を通ってここに入っているよ。

 しかも、自宅からここまでの距離と所要時間とたどった道を考えて、車でここに来る。
 そして、ここに車を置くっていうことだ。

 電波はこのビルにいる間、ずっと地下から電波が発信されていた。

 すべてはこの地下でやっているんだ。」

 啓仁にしては珍しくしゃきっとしている。