[完] スマフォン忍者 HISANO

「まぁ、正確に言えばスマフォン上の彼氏。」
「はっ!?」

 ますます寿乃の頭の中は混乱する。

 瞳美の言っていること、訳分からない。

「意味通じていないね。
 まぁいいや。

 とにかくね、ブログ更新するたびにコメントしてくれるし、毎日メールするし、時々電話する。

 リンドウで出会ったお友達。
 面白い人だから。紹介するよ。」

「ふーん。」

 寿乃は半分話分かっていないが、聞いても頭が混乱しそうだから、話の視点を切り替える。


「エイイチって同じ学校の人?」

「違う学校。
 っていうか、今二十五歳だよ!」


――二十五歳!?――

 驚き過ぎて声が出ない。
 
 もう、ありえないのほか、何も言えない。