[完] スマフォン忍者 HISANO

 左手が強烈に痛い。
 スマートフォンは右手に持っていたが、念のため壊れていないかチェック。

 壊れていなかったからは一安心。

 だが…


――んっ?何?これは怪しいぞ。――

 ほんの一瞬だけ見えたのだが、男が何かをのぞきこんでいる。

 今通行人の大半が清川女子高生。

 視線は清川女子高生に向けられたような…。


――これは…。絶対……。――

 はっと目が覚める。
 心臓がバクバクする。


「透明解いて捕まえろ。」

 またスマートフォンを無線のように使う。
 小声で焦りが見えて、ものすごい早口。

 犯人は啓仁が捕まえようとしていることに気付いてない。