「私は分家の身。
 そんな本家の子を飛び越えて、こんなことしてもよいのでしょうか?」

 パニックパニック。

 もう、大変。

「身分ではない、実力で言った。

 瞳美や啓仁ではだめだ。
 寿乃が最もふさわしい。」

「もったいないお言葉を。」

 急に恥ずかしくなる。

 いつも朝練で起こられてばかりだから。


「この事件、リーダーとして精一杯務めさせていただきます。」

 寿乃が頭を下げると・・・

「ほれ飲め。」

 お茶が差し出された。

 遠慮しようとしたが、結局飲んだ。