無償の想い

なんてじろじろ写真を見ていると理子さんの呼ぶ声が聞こえた。

「麻美ちゃん!こっちこっち!」

ホストクラブに興味を取られながらも理子さんの元へ。

「うわー綺麗なお店ですねー」と私。

「でしょー!私の取って置きのお店なんだ!」と理子さん。

(堂島さんともここに来たのかな…)なんて思うも言葉には出来ず。

「好きなもの注文してね!今日は私のオゴリだから!」

「ええ、そんな悪いですよ。。」

「え、でも…じゃあ割り勘にしましょ!」

「思った通り、いい子だね。麻美ちゃん」

なんか理子さんに褒められると恥ずかしくなる。

恥ずかしいと同時になんか嬉しくなっちゃう私。

歳は一つしか変わらないのにすごく大人で素敵。

「憧れのお姉さん」って感じ。

理子さんの事を見ていたら「どうしたの?」と笑いかけてくれた。

私にはお姉ちゃんがいないのでこういう感覚は初めて。

もしお姉ちゃんがいたらこんな人が良いなーなんて思っていた。

「じゃあ麻美ちゃん。適当に頼んじゃって良いかな?嫌いな物とかある?」

「あ、別に嫌いな物は無いけどバジルがダメです」

「あはは!嫌いな物あるじゃん」

「え?あ、そうですよね…すいません」