「なんだよ‥」

「前!!前見てみ?」

軽く興奮気味の光に言われ、
前を見た俺は固まった。

新入生代表の佐山優美は‥

「あの子だ‥」

黒猫みたいなあの子だった。

「‥――佐山優美。」

「超美人だな‥疾風?」

光が何か言っていたのも、

耳に入っていなかった。