「…ま、いいけど。」 「ん?」 奏の言ったことが聞き取れなかったので今度は私が奏の顔を覗いた。 「…!な、何でもないよ…」 奏は顔を背けた。 「…そう?」 私は大して気にせず視線を空に向けた。 「………柚葉…」 奏が私の名前を言った。 「…え?」 いきなり呼ばれたため、少し驚いた。 やっぱり君に呼ばれているみたいだ──