豹楓牙

喧嘩してる人の間を

通り抜けて校舎の中に入るはずだった

何かが飛んでくる気配がして

私は静かによけた

ドサッ

目の前には
金髪の男が頭から血を流して

倒れている

どうでもよかった私は

通り過ぎようとしたとき

「弱いなら静かにしといたほうが
 身のためだよ」

私は静かにつぶやいた