次の日・・・

私は重~いバックを背負って、鈴香と花園学園目指して歩いていた。

「姫様、わかりました?」

「ほぇ?」

「今日から姫様の名前は朝姫りえですよ」

・・・・・・はい。

「私の名前はなんでしたか?」

「姫川鈴香・・・」

鈴香は学園での私達の名前を何回も繰り返し、聞かせた。

「じゃあ、姫様の・・・」

鈴香が言い切らないうちに、私はやりきれなくなって、大声をだす。

「もぉ~何回言えば気がすむのさぁ~、わかってるから!!」

そんなこんなで私達はやっと学園についた。

花園学園は、その名の通り、花、花、花で埋め尽くされそうなほどで・・・

薔薇のアーチに、噴水まである。

「綺麗な所ですねぇ~」

穏やかに、鈴香は周りを見渡して、微笑む。

「べっつに~、お城と比べたら全然」

そう言ったものの、本当の事言えば、すっごく興奮していたりする。

わぁお、こんな所にカフェがあるんですけど・・・・・・。

「姫様、あそこから中に入れるみたいですよ」

「ほんとだ」

中に入ってみると、私は何も言えなくなった。

「まるでお城に帰ってきた気分ですねぇ~」

そうなんだよ、だってここ学校のくせして、豪華すぎる。

電気なんか、シャンデリアだし、廊下なんてピッカピカ、じゅうたんまでしいてあるよ・・・・・・。

校長室は、もっとすごかった。

姫の私でも息をのむくらいだ。

大理石の床に、さっき見たのよりも豪華なシャンデリア・・・

この壺なんて、たっかそ~。

部屋にみとれている私達に、校長先生がよんだ。

「君達」

「あっ、はい」

われにかえった鈴香は、ゆっくりとお辞儀する。

「初めまして・・・、姫川鈴香です。隣にいるのが朝姫リエルです」

いちおう私はお辞儀をする。

だって、こんな豪華な学校の校長先生って・・・すごいでしょ

絶対に・・・。