しかし。

「まぁまぁ、皆さんいいじゃないですか」

苦笑いしながら雪菜が宥める。

「そうよぉ」

夕も微笑みながら振り向いた。

「見て?あの二人…何だか幸せそうで妬けちゃうじゃない?」







夜明けと共に保健室の窓から差し込む朝日。

その陽光に照らされて、龍太郎と小夜は、ぎこちなくも楽しそうに笑っていた。