俺は今まで何を言ってたんだろう。 愛ねえを守る権利だとか、弟だからとか。 全部、言い訳だったんだ。 俺は逃げてただけだ。 今から行くから、許してなんて言わないけど。 愛ねえが好きだから。 愛ねえの笑顔、守らせてもらうよ。 「…ちょっと、手ぇ貸せ田島。」 「任せろよ平岡。」