「女の妬み…ってヤツ？」


「まぁ、そんなところ」


　なるほど…


　輝人は部長から真実を聞かされて気が重くなっている。


「俺のせいで余計にマズい状態になっているんだぁ。なーんだか、イイ気持ちしねーなぁ」


「だーかーら、気にする事無いって。村瀬は三村さんと付き合う事だけを考えていればイイの」


「ハァ」


　部長から色々とアドバイスされ、輝人は志穂嬢と付き合う事だけを考える事にした。


「ところで、話しが変わるけど」


　部長が話題を変えた。


　飲み終えたカップを灰皿代わりに、タバコを吸い始める部長。


「？」


「村瀬は、オカルトとかの類は信じる方だったっけ？」


「俺ですか？　そうですね…
　まあ…、大体は信じる方かなぁ？」


「っそ。なーら、話しが早いな」


　部長は何だか、ノリノリ気分になって来た。


　さーって、どんな話しかなぁ？


「話しが早いって？」