「だったら、俺もお前の事をもっと好きなってやる。どんな環境で有ってもな」


「輝人」


 志穂嬢は無心になって輝人に強く抱き着いた。


 輝人にとっては夢のような気分である。


 1人の女性を愛するのだ。


 頭の奇病?


 そんなの関係ない。


 三村志穂も、1人の可憐な乙女である事には変わりはないのだから。