あたしの居場所




「ただいま」


「奈央!」


家に帰った瞬間、ビンタをされる


「来なさい!!!」


「いたっ」


腕を掴まれ、リビングに連れて行かれる


「えっ...」


そこで見たのは、担任の先生だった


「奈央さん、やっぱり帰って来られましたか」


「先生、アンタが急に居なくなって家まで来てくださったのよ!なのに全然帰って来なくて。謝りなさい、先生に!!!」


「いや、そうお母さん怒らないで。何もないならいいんです」


「いや、そうは行きませんよ。奈央、アンタみたいな子はお母さん、知らない!出て行きなさい!」


「....っ」


あたしは飛び出した


「あ、お姉ちゃん!お帰り!...」


智城の声が聞こえたが、家を飛び出した


カバンを放り出して


無我夢中で走った


誰にも会わない場所


誰にもバレない場所を探して...


あたし1人で暮らせる世界


何もなくて...あたししか居ない世界


...そんな世界がないのは分かってても...


探さずにはいられなかったんだ