次の日、今週最後の学校が来た


あたしは学校に向かう


「よ、奈央」


行く途中、凪斗が待っていた


「今日で学校終わりだろ?終わったらまたあの場所行かねえ?」


「...」


あたしは凪斗の前を無言で素通り


「おいおい、無視かよ?」


あたしの肩を掴む凪斗の顔は怒ってた


「お前、俺のこと忘れたわけ?」


「話しかけないで、もう」


その手を振り払って言う


そのまま何も言わずに学校へ向かう


「俺はお前の見方だからな!何かあったらすぐ俺を呼べよ!何処に居ても探し出してやるからな!」


あたしの背中に向かって凪斗は叫んだ


凪斗、ありがとう


でもあたしはもう1人で大丈夫


もう大丈夫だよ、凪斗


「凪斗...」


つい呟いてしまう


慌てて口を塞ぐ


ちょっと振り返ると、凪斗はあたしの背中を見つめてる


凪斗...ありがと...


もう...大丈夫だから...


凪斗は、自分の世界に帰って...