「あ、真知子」 ママ友の真知子だった 「はい、これ」 そう言って差し出すのは まさかまさかの 「ザッハトルテ?」 「急いで作ったわよ」 「うっそー⁉」 「あんたのことだからどうせ買えなかったでしょ?」 どうせは余計だが あながち外れてもいない 「わざわざ?」 「あんたとあたしの仲じゃない」 「真知子ー‼」 なんだか嬉しい 要らないんだけれど嬉しい 家の中に引き入れる もちろん この後で徳永さんの見舞いに 道連れよ☆