俺が怒っているのが分かったらしく、 今度は機嫌をとるように、宥めてくる。 「悪かったって」 そう言って触れてくる掌は、 随分と大きくなっているし あの頃よりも少し低い体温で。 だけど同じく変化している今の俺には それが逆に心地いい。 何度も謝るその声も、 耳に優しく聞こえてくる。 「だってさ、ほんとにさ、 すぐ会える訳もないんだしさ」 自分でも何言ってんだと思うけど、 本人に愚痴ってどうするんだと思うけど。 そんな事を言ってると、 明之はまた、にやけ面に逆戻り。