☆:初会話、初笑顔

「何やってんの・・?」
ヤバイ・・かなりヤバイ・・・
「お前・・うちのクラスの・・」
葉月圭が出現
「あ、はじめまして・・」
苦笑いになってしまた。
「鈴姫さくら」
フルネームかよっ!!
「で、何してんの?」
困ったなぁー・・・
なんて答えよう・・・
「えっと・・アレですあのぉー・・あっ整理!!」
よしっ
いいこと言ってぞ自分!!(心の中でガッツポーズ)
「ふーん・・あっそ」
なんだその態度はー何様だっ!
なんて心の中でプリプリ怒っていたら
葉月は私の隣に座り言った。
「・・・俺のこと知って「うるさい葉月圭」」
・・・即答してしまったー(泣)
「ふっ・・知ってたんだ」
笑われた。
「え・・・まぁ・・」
目を逸らしながら言う。
「俺も知ってた、君のこと」
・・・なんで?
「中学で陸上部だったよな?」
え?・・なんでそれを・・
「はい・・」
「・・・・」

沈黙が続く
その間、葉月をガン見してしまった。
そして沈黙を破ったのは葉月。

「なに・・・見とれてんの?」
・・・は?
超笑顔で言われた。
「そんな訳ないでしょっ!!」
なにコイツ
「本当に?」
葉月が顔を近づけてくる
「なっ・・近い!」
必死に離れる私
でも距離はどんどん縮まって・・・・
「ふっ・・・ふふっ」
なに笑ってんだコイツ
「顔真っ赤。なんもしねーよ」
そー言って立ち上がる
「赤くなんかっ」
自分の頬に手を当ててみる。
熱い・・・
「今はね?」
その言葉を置き去りに、葉月は去っていった。
「なんなのアイツ・・・」
不覚にもあの笑顔が頭から離れなかった