【短編】夕方6時の改札前。

今日もサラリーマンは改札前にいた。



私もケータイを鞄から取り出す。



とそのとき、私は初めてサラリーマンがつぶやく声を聞いた。




「由紀子・・・」





サラリーマンの目線を追うと、一人の女の人。




彼女もサラリーマンに気づいたようだ。



すでに泣きそうな顔をしている。