俺はため息をつく


仕方がない


ここは折れよう


騒ぎになって人が集まるのは避けたい


まだ周囲は空席だ


店員も吉田のみ


今しかない‼


「あー、この上の」


「上の?」


「なんとかってパフェだ」


「パフェは87種類ありますが?」


「このポッキー刺さってるやつ」


「56種類に絞られました」


「…」


「パフェにはポッキーですよねぇ」


悪びれる様子もない吉田


こいつまさか


天然か?


「この、なんか長ったらしい名前のやつだよ‼」


俺が怒鳴ると吉田は言った


「34種類に絞られました」


満面の微笑みで