絶対に助けてくれる。
でも……どうして、王子に触られても平然でいられたの?
わざわざわたしをあの場に残し、惨めな思いをさせるなんてひどいわ。
いろいろな思いが莉世を混乱させていく。
だんだんと楽師団の音楽や笑い声などが聞こえなくなり、もうすぐ部屋に入る。
嫌だ、部屋に入ったらもう明日になってしまう。
明日になれば、ハサート王子の……。
莉世は身をひるがえし、衝動的に走り出した。
「リセ様!」
ふたりの護衛は慌てて莉世の後を追う。
女だとはいえ、さすがに鍛え抜かれた動きで莉世が数メートル走った所で捕まってしまった。
「いやっ!」
掴まれた腕を外そうと、莉世は暴れる。
「リセ様!お静かにしてください」
そう言われても今の莉世はパニック状態で聞く耳をもたなかった。
でも……どうして、王子に触られても平然でいられたの?
わざわざわたしをあの場に残し、惨めな思いをさせるなんてひどいわ。
いろいろな思いが莉世を混乱させていく。
だんだんと楽師団の音楽や笑い声などが聞こえなくなり、もうすぐ部屋に入る。
嫌だ、部屋に入ったらもう明日になってしまう。
明日になれば、ハサート王子の……。
莉世は身をひるがえし、衝動的に走り出した。
「リセ様!」
ふたりの護衛は慌てて莉世の後を追う。
女だとはいえ、さすがに鍛え抜かれた動きで莉世が数メートル走った所で捕まってしまった。
「いやっ!」
掴まれた腕を外そうと、莉世は暴れる。
「リセ様!お静かにしてください」
そう言われても今の莉世はパニック状態で聞く耳をもたなかった。