サァ…ッ 小鳥のさえずり、 木の葉の浮く音、 水面の揺れ・・・ 私の周りの全ての音が止まったような気がした――――・・・ そして、彼を纏うすべてのものが愛しくなる。 このときの私は、どんなことが起きるかを知らずにいた ただ、幸せを求めて生きているだけだった 学校に行って、勉強して…その繰り返し。 彼の存在だけでこれ程にも、 私の運命が変わるとは思いもしなかった―――・・・。