『おい、修司…』 『ちょっと兄ちゃん!!』 なんだなんだ…? なんか焦ったような声が聞こえてくるけど… 『おーい、理桜ー! 今ベッドの上だろ? そこから動いたら死んでも知らねーぞー』 は、はいぃぃっ!? そんな修司兄ちゃんの声に思わず身を硬直させる。 そしてそのあとすぐに、 バキィッ!! なんて厳つい音と一緒に、 ただの木材となった扉の成れの果てが、私のすぐ横をかすめていった。