夕暮れの中、家について俺はほっと息をついた。

こんな時間になったのは、女の子からの呼び出しがあったから。

もちろん、慎んでお断りしましたよ、ごめんね〜



シャワー浴びたいなーなんて思いながら玄関のノブを回す。

と、回らない。

開かない。


…あれー?なんで鍵かかってんの?

合鍵なんてないしなぁ、なんて首を捻っていたら、

その時ケータイが鳴った。

ディスプレイには『母さん』の文字。

なんだろ、こんな時間に。

不思議に思いながらも通話ボタンをプッシュし、耳元に当てる。