次の日、俺は学校で頭を抱えていた。 理桜はもうだいぶクラスに馴染んできたみたいで、もう心配はないと思う。 むしろ心配なのは俺と兄ちゃんだよ。 実は俺、勝負事でもなんでも、兄ちゃんに勝ったことない。 兄ちゃんは部活でも私生活でも、ポジションはいつも切り込み隊長。 行動は早いし頭良いし… 兄ちゃんよりも先に何か策を打たないと。 俺はさっきクラスの子からもらったチョコレートを口に放り込む。