途中で道草しながら帰っていたから、まだ帰り道の半分だというのにもう辺りはオレンジ色だった。 自転車をこぎながら、だんだんと色を変えて行く街並みを眺める。 別に面白くもおかしくもない、 なにもしなくても勝手に過ぎ去っていく、ただの日常。 のど、渇いたな。 適当な自販機の前に自転車をとめて、小銭を入れる。