「…好き…」


『ゴメン。咲月のことは好きだけど…付き合うとかは…』
「わか…った」
あなたは…振ることでさえ優しかった。


けど、その優しさはあたしには辛かった。

諦めようと、思っていた…。
思っていたのに…。


まだ頑張れば大丈夫!
そう…思ってしまったんだ。

このとき…諦めていれば…未来は変わったのかな?

宏太?
優しすぎても…ダメなんだよ。
時には…傷付けなくちゃダメなんだよ。
あなたの優しさは、優しかったけど、苦しかった。


けどあたしは…優しいあなたに惚れたんだもんね…。
矛盾してるよね。


でも、今でも思うよ?


優しいままの宏太でいて…。
だってあたしは…あなたの優しさに惹かれたのだから。