「情報流しといたぜ。」
アサシンなだけあって行動が速いし確実ね。
「有難う。噂が浸透するのを待って早いところこの国を出ましょう?国内だといつ私の顔を知る兵に見つかるか分からないもの。」
見つかったらまた面倒くさい。
「兵法の天才というか腹黒いというかお前は姫よりアサシン専属の兵法師のがいいんじゃねぇの?」
いや、どちらかと言うと兵法より毒の調合の方が好きなんだけれどね。
「褒め言葉よ。雌豚よりは戦う女の方が素敵だもの。守られるより共に戦う方が性に会っているのよ。」
私はアランに出会って心を取り戻した。
国の人形ではなく一人の人間として。
私は戦う決意を固めたのよ。
「俺の相棒に欲しいくらいだ。なんならずっと2人でいるか?」
どきっ。
冗談って分かるのにその顔は反則だわ。