私の目の前に広がった光景は、想像とはまるで違った。 《安仁屋》とかかれた立派な表札。 お城のような、豪華な建物。 色とりどりの奇麗なお花。 「なに…ここ…?」 「さぁ。着いたよ。浅香くんを私の書斎へ」 「「イエッサー!」」 また指で合図をして、 その人はお城の中へと入っていった。 「アサカサマ、コチラヘ、ドウゾ…」 「………は、はい」 おっきい人たちに案内されて、お城の中に一歩を踏み入れる。 _