君の魔法がとける瞬間(とき)



「理事長、里美さん。今までお世話になりました。毎日が私にとっては宝物でした。これからはアメリカで頑張ります」


空港に着いた私は、二人に最後の挨拶をする。




私はちゃんとした大人になるまで、日本には戻らないつもりだから…。



「たくさん仕送りしてあげるわね!おばさんの肉じゃが好きだったでしょ」




「辛いことがあったら、いつでも戻って来なさい。キミは私の娘同然なんだから」




「ありがとう…本当に…」



「まぁまぁ。泣かないのよ。でもあの子たち…悲しむでしょうね」




「もう戻って下さい。まだもう少し時間があるので、お店でコーヒーでも飲んでますから」




私は話を切り替えて、二人を見送る。



一人になり、私は歩き出す。



「浅香佑月!!!!」





聞き覚えのある…大好きな声がして…私は振り返る。





「…どうして………」






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