君の魔法がとける瞬間(とき)



「おい、佑月」




「ん?
…あぁ!陽斗さん、なんですか?」




「お前どうしようって、ミカンの事じゃないだろ?」



バレてたかぁ……
陽斗さんには…何でもお見通しだ。



「バレてましたか…」




「当たり前だろ。お前のことなら分かるよ。で…どうした?」




「お父さんと喧嘩しちゃって…!今日帰る家がないんですよ!」





ごめんなさい…陽斗さん。


また嘘つきます…………。




「喧嘩?珍しいな、お前が喧嘩なんて」




「私だって喧嘩する日くらいありますよ〜!だから、どうしようって。あの場でこんな事言えないですから…」



「そうだな。で、どうすんだ?」




「…考えてません。でも大丈夫です!1日くらいなんとかなるでしょう!それじゃあ」




「待て」



私が行こうとした瞬間、陽斗さんが私の手を掴む。






_