その夭魔たちが一気に学校の外に出ようとする。
(きっと学校を出たら、他の一般人に迷惑がかかる。一気に倒さなきゃ。)
そう思った瞬間
〈ドックン〉
と鼓動が高鳴って、
「花鳥風月奥義『風』」
と霞桜から零れる桜の花びらが風に流されるかのようにたくさん舞い、その花びらが夭魔に当たる瞬間に刃になり夭魔を切り裂く。
夭魔が全滅する。
真が大声を発した。
「次がくるよ。」
ヤマトノオロチの紅龍と鳳龍が
「蓮冥、雹冥」
と口から暗い炎と暗い氷が三人を襲う。
真が両手を向けて水の巨大な壁を作って防ぐ。