約束【短編】


気が付いた時には、
拓哉の温かさに全身を包まれていた


ぐぐっと、背中にある腕に力が
込められて体が締め付けられる


・・ちょ、いたい・・・・--


・・・えっ?痛い?

そこまできてようやく覚醒しだした
私は、驚きで目を見開いた


全身に感じる拓哉の体温や、
耳元にかかる彼の吐息

きつく抱き込んで離さない、
力強い腕

・・・これ、・・夢じゃない?