彼の手は私の頬に添えられて、
その瞳は確かに私を映してる


・・・拓哉を、こんな風に真正面から
見るのは、こんなに真っ直ぐに見つめ
られるのは、こんな風に優しく触られ
るのは、一体何カ月振りだろう


まだ、夢の続きを見ているのだろうか

だったら永遠に目を覚ましたくない

「・・実羽・・」


心配そうな声と表情
するする、私の頬を撫でる温かい手

何もかもが信じられなくて
拓哉に心配そうに見つめられるのも
凄く凄く久しぶりで

「・・拓、弥・・」