『実羽』 優しい声と、温かい手の感触 2つとも間違いなく拓哉のもので 私はゆっくりと重たい瞼を上げた その先にいたには、中学生の拓哉 学ランを着て、まだ幼さが残る顔で 私を見つめている 私がまだ、『拓哉さん』と呼んでいた 頃の拓哉だった 「---・・・」 中学生なのに大きな手は 私の頬に添えられてる ・・・何なんだろう 夢? ・・・きっと夢だろうな だって拓哉がまだ中学生だから