頬から伝うそれは、ぽたりと 彼女のワンピースに落ちていく 「(・・なんで・・・)」 一瞬驚いて、直ぐに分かった ・・・きっと僕が来ないと思って たんだろう でも実羽は待っていてくれた 僕が忘れていると知っていながら 彼女は待っていてくれたんだ 胸が熱くて、苦しいくらい 締め付けられたんだ ・・・思えば、こうやって実羽を ま正面から見るのは こうやって彼女と向き合うのは 一体何カ月振り何だろう