「……はぁー。家あがってもいいですか?」



え、本当に?


少し赤くなった仁の顔。


それを見上げて……

ただただ、純粋に嬉しくて満面の笑みが零れた。



「あ、適当に座って♪」



部屋の電気を付け冷静なフリして少しある廊下を歩きながらも、あたしのドキドキはMAX。



「お邪魔しまーす」



だって仁が!



あたしの部屋に居るんんだもん。

自分から誘っといてなんだけど。

大胆な発言だったかな。とも思ってるよ。


だーけーど!


振り返ると……ほら、仁が居る!



どどど、どうしよう。

それだけでドキドキし過ぎて倒れそうになっちゃうよ。



4畳位のキッチンスペースを通り過ぎてから、
8畳のフローリングの部屋がある。

縦長な部屋だから、
キッチンでお茶の用意してるあたしの横を通り過ぎることになるんだけど。


それを見てもドキドキ。

やばい、心臓が壊れてしまいそうです。


コーヒーを入れながら、頬を両手でペチペチと叩いてみた。


出来たコーヒーを持ち振り返ると、部屋をクルッと見回していて。



「何か、恥ずかしいよ」



そう声をかけたら



「あ、ごめん」



って苦笑いを見せる。