もともとわたしは一人っ子で。

おまけに、一人でいることが苦にならない性格だ。



働く母に代わり、わたしの面倒を見てくれていた祖母が、三年前体調を崩して入院してからは、わたしは文字通り一人暮らしが常だったから。

学校帰りに病院に寄って、祖母の見舞いをするのが日課ではあったけれど。

祖母の夕食を手伝って、細かな雑用と、少しのおしゃべり。

それでも病院の夕食は早くて、六時には食べ終わってしまう。

その後は、就寝準備のため、血圧を測ったり、処置があったりで長居はできなかったから。

仕方なく、家に帰って、一人で夕食を食べた。




それだって、別段、寂しい、なんて思ったことなかったし。