「ふうぅん、霧子って母子家庭なんだ」 「なによ、悪い? でも私生児じゃないわよ。 父はわたしが小学校6年の時、交通事故で亡くなったの」 「そりゃたいへんだ。 寂しかった?」 「そうでもないわよ。 祖母がいたから、昼間も一人じゃなかったし。 母が働いているから、経済的にもそれ程ね」 「うちなんか、夫婦仲悪いから、二人揃ってたって家にいつかないしさぁ~ ま、人生、何が吉とでるかわかんないし」 こんな辛辣な会話を真顔でこなす、この若宮咲って、いったい何なの?