――何が起こっているの?! 今まで感じたことのない衝撃がわたしの身体の芯を突き抜けた。 ――何、この感覚?! 山之辺がわたしに触れる度、自分でも抑えられない感覚に突き上げられる。 ――どうしちゃったの、わたし?! 疼くような、持ち上げられるような、思考よりも五感が勝る不思議な快感。 行く場を失ったわたしの両手が山之辺の乱れた髪を掴んだ。 もうどうにでもなれという気持ちで。