「お前、何泣いてんの?」 急に現れた人影とかけられた言葉。 あんまりびっくりして、しゃがんだまま後ろに倒れた。 「いったぁ……」 転がった石がお尻にあたって、めちゃ痛かった。 「ばっかだなぁ……、お前、鈍い? ほら……」 そう言って、差し出された手の先には、どう見ても我が校の制服男子が一人。