と、ポケットの携帯が震え出した。 気が付いて携帯を開けば、あいつからのメールだった。 to:霧子 今俺も病院にいる。 おばさんの具合はどうだ? よかったら、夕飯一緒に食べないか? 正哉 読み終えて、暫し考えた。 一度受信の画面を閉じると、メール着信を知らせるメッセージが現れた。 開けば、咲とあいつからの着信の嵐。 どれも母の具合とわたしを気遣う、優しい内容だった。