あたしって、こういう性格だから。
仲良くなろう、って決めたら即行動っていうか。
距離感を縮めることが大切だって思ってるからさ。
早速約束取り付けて、あいつの家に押しかけた。
コンビにで山之辺拾ったのは偶然だけど。
正直、マジ、驚いた。
あの大人しそうな霧子が、山之辺の彼女だったなんて。
それもあたしの目の前で、ディープキスだぜ?!
ま、霧子のことはまだ良く知らないし、仕方ない。
秘密、にしてた訳じゃなさそうだし、自分から言いふらすタイプじゃないし。
山之辺が公にしなきゃ、誰も知る術が無い訳で。
ある意味、この事実を知ってるあたしは、超レアな絶滅種的な。
……ハハ……、なんか嬉しくない?