あとあと写真を見せてもらって、“橋野”だとわかった。
どうやら橋野は保険室の先生になるらしい。


そして高校になって初めて橋野を見た時―…
変わってない……そう思った。
サラサラなストレートの黒髪、クリクリしたつぶらな瞳、整った顔立ち。

気づいてほしかった。
“雲井蓮斗”と聞いた時、なにも反応がなかったのは、とてもショックで…。
余裕な顔で自己紹介をしていた俺は、自分でもすごいと思う。

そして俺は決めた。
女遊びはもうしない。
もう一度橋野に恋をする事を。